製番管理

製番管理とはもともと受注一点ごとにに対して確実に納期が守れるよう、リードタイムを考慮して資材発注に至るまで指示を出す仕組みのことです。
製番管理で出された指示書には受注された伝票コードが付加されます。
どの受注(注文書)の仕事を今から行うのかこれで分かる分けです。
またパソコンでそれぞれの受注(注文書)ごとの進捗を見ることが容易く行えます。
ただし、繰り返し受注製造業にはそのままの姿では製番管理は運用に耐えません。
何故なら、毎日数百枚以上におよぶ受注(注文書)を受け取る工場では、それを全て製番管理するとなればぞっとすること請け合いです。
少し大きな組み立てなどある工場でしたら、毎日100枚の受注があるならば2000枚以上の指示書に化けること請け合いです。
一般的には、金型工場や試作工場、オーダー専門の工場などで活躍するシステムといえます。
ただし最近ではリードタイム短縮の動きが激しく、製番管理のみでは対処しきれない事態になっているのが現状です。

いずみでは、受注(注文書)に対してではなく、生産計画に対して製番管理を行うようにしてあります。
受注(注文書)は製造負荷の面からは凄く乱れるものですし、しかもすでに納期は有って無いのが受注だからです。
繰り返し受注製造業においては受注(注文書)に紐を付けるのはすでに無意味なんですね。
いずみでは製品コードそれぞれに、混在して製番管理を行うか行わないかを指定することができます。
なにも製番管理を行わなくても生産計画を立てることも出来ます。

製番管理は目から鱗的な発想で生まれた仕組みです。
一長一短ありますが、良い部分ははっきり良いと言える仕組みであるので、これも使わない手はありません。
生産計画のみではなく、いずみの製番管理も使いきってみてください。

生産管理